Top > 7.行政の花粉症対策
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現在、日本で1700万人以上の人が苦しみ、もはや国民病ともいえる花粉症対策は国や自治体レベルで取り組む必要のある問題となってきています。
農林水産省では所轄の研究所で「スギ花粉症緩和米」という米の開発にむけて研究を行っています。
この「スギ花粉症緩和米」とは食べるだけで花粉症の症状が良くなるという米です。
その仕組みは米の遺伝子を組み替え、スギ花粉の抗体を組み込んだ米をつくるというものです。その米を毎日食べ続けると、免疫作用により徐々に体がスギ花粉に慣れて症状が軽減するという効果があります。「経口減感作治療法」のひとつです。
一日に一合ほど食べ続けると数ヵ月後には症状が改善されるというもので、既に動物実験では効果が確認されています。
食事として食べることは、注射や飲み薬に比べて敷居は低いです。
また病院に通う必要も無く、花粉症の人にとって負担の少ない治療法だと考えられます。
一方で遺伝子組み替え作物の普及に反対する声や、新しいアレルギーを心配する声もあり、実用化されるまでには様々な課題があります。
当初食品として開発されたこの「スギ花粉症緩和米」は、厚生労働省により「医薬品として取り扱うべき」という判断で、医薬品としての開発に方針を変更しました。
このことで実用化は当初の予定より遅れています。
「スギ花粉症緩和米」は今も尚、安全面での研究が進められており、花粉症で苦しむ人たちの有効な対策になると期待されてはいますが、どうなのでしょうか?。
アメリカなどに比べ日本人は遺伝子組み換えに、抵抗のある人は多いと思われます。
個人的には、この「スギ花粉症緩和米」は賛成できかねます。安全性という点では、10年20年先、或いは50年先に別の病気を発症してしまうかもしれません。
しかし、それは現時点では確認出来ないことです。それよりも倫理観点からみて疑問が残りますね。