◆失語症の主な症状
失語症とは、言葉を理解し表現することに障害が起こることをいいます。
文字の読み書きにも同時に障害が起こります。
つまり、書く、聞く、読む、話すこと、すべての動作に問題が起きるのです。
だから、話すことができなくなると、書いてもらうこともできません。
五十音表を使って、言いたいことを指差すことも困難なのです。
また、話すことが理解できなかったり、さらに話が長くなると聞き間違いや聞き漏らすことがあります。
症状には個人差がありますが、失語症では、ほぼこのような問題が起きるのです。
◆言語聴覚士の失語症患者への対応
言語聴覚士は、このような失語症の患者さんと、どのように関わっているのでしょうか?
失語症が軽い患者さんには、ゆっくりと患者さんをせかさずに話を聞きます。
聞き手の方が話の要点を理解することが大切なのです。
また、聞き間違いがないか確認するために、表現を変えていくつか質問します。
自分からうまく話せないなど、失語症が重い患者さんには、質問を「はい」「いいえ」で答えられるものにし、それに答えてもらいます。
この場合も、表現を変えて何度も質問し、聞き間違いがないかを確認します。
また、やさしい漢字の単語を使って、会話中のキーワードを表示する。さらに絵を見せたりジェスチャーで表現すると理解されやすいです。
◆失語症の改善には日々のリハビリが大切
失語症になってしまった場合は、言語聴覚士による訓練を受ける必要がありますが、病院の中で行う訓練だけがリハビリではありません。
退院してから、家庭での日常生活におけるやりとりも、効果的なリハビリになります。
失語症で困っている方やその家族の方は、あきらめずにリハビリを続けることが大切です。



