◆言語聴覚士は嚥下障害への細かな対応をする
言語聴覚士は嚥下(えんげ)障害のある方に対し、検査や訓練を行ない援助をします。嚥下障害は、その程度により症状はさまざまです。
障害が重度の場合は、まったく口からは食べることができない方もいます。
しかし、多くの方が食事の仕方を工夫することにより、なんとか口から食べることができるようになるのです。
◆嚥下障害は液体が飲み込みにくい
嚥下障害の方にとって、最も飲み込むのが難しいものは、水やお茶のような液体です。
一見それらは、飲み込みやすいように思われますが、サラサラしているために、通過速度が速く、気管に入ってしまうことがあるのです。
だから、むせた場合に水を飲ませるのは危険なことなのです。
むせた場合は、せき払いをするように促し、治まるのを待ちます。
◆嚥下障害には刻み食を避けよう
また、嚥下障害の方にとっては、食事を細かく刻んだものは、たいへん食べにくいのです。
刻み食は口の中でバラバラになるので、のどに残ってしまうという問題があります。嚥下障害の方には、柔らかくてなめらかな食べ物が食べやすいのです。
食事を食べやすくする工夫は、ほかにもいくつかあります。
水分を取る際に、むせる場合は増粘剤という薬を使うこともあります。
これは混ぜることによりトロミが出て、食べ物を飲み込みやすくなります。
◆嚥下障害は一口の量と姿勢が大切
また嚥下障害の方は、食べる物に気をつけていても、一口の量が多ければ、スムーズな飲み込みが行われません。
その方に合った量で、一口ずつゆっくりと進めていくことが大切なのです。
さらに、食事をする時の姿勢にも気をつけなくてはなりません。
言語聴覚士は、患者さんの食事中の姿勢も指導します。
このように食事を食べやすくする工夫はいろいろありますが、患者さん一人一人に合った方法で食事をしていくことが重要なのです。
そのためには、専門的な検査を受けることが必要になります。
もし、嚥下障害の疑いがあるのなら、言語聴覚士のいる病院に相談してみるのがよいでしょう。



