◆人工内耳は効果的な医療機器
これまでは、一般的に難聴のための補装具として、補聴器が使用されてきました。
軽度~中等度の難聴なら、補聴器を使用することで会話をすることができます。
しかし、両耳が高度難聴なら、補聴器はあまり効果がなく会話をするのが困難になります。
その点、人工内耳はそのような高度難聴に対して、とても効果的な医療機器です。
また、生まれつき耳が聞こえない子供に、早い時期に人工内耳を装用して、訓練を行なうことで、音声言語の習得がよりスムーズになることも期待できます。
◆体内装置の手術
人工内耳は、体外装置と体内装置の2種類の装置からなり、体内装置は手術で耳の後ろに埋め込む必要があります。
人工内耳が適応できるかを評価するため、手術前にいくつかの検査を受ける必要があります。
手術は全身麻酔でおこないます。2~3時間程度で終わり、入院してから2、3週間で退院できます。
一度手術をしてしまえば、基本的には再び手術は必要ありません。
手術による副作用もほとんどありません。
手術費用の自己負担額は、数千円程度で済んでしまう場合が多いです。
体外装置は補聴器のような形で、装用後も以前とほぼ変わりなく日常生活を行なうことができます。体外装置を外せば入浴も可能です。
◆人工内耳を装用すると生活がしやすくなる
人工内耳を装用した後の、聞き取り能力は一人一人違います。
だから、言語聴覚士が良く聞こえているかを判定し、定期的に機器の調整を行うことが必要です。
ほとんどの方が人工内耳を装用すると、聞き取り能力が向上し、生活しやすくなったと感じています。
もし人工内耳の装用について考えている方がいたら、耳鼻科医や言語聴覚士に相談してください。



